こんにちは、らいおんです。
医療用医薬品の研究開発について幅広く語っていきたいと思います。
ところで、医療用医薬品の・・・と書いてますが、「医療用医薬品」って何でしょう?
「クスリはリスク」や「毒にも薬にもならない」という言い回し、聞いたことはないでしょうか。
薬の効き目(薬効)と毒(副作用)とは背中合わせの関係です。一般的には薬効が強いほど副作用も強くなる傾向にあるので、薬効が強いほど厳しい管理が必要と言えます。
実際、管理レベルによって医薬品が分類されています。
「薬」と呼べるものには大きく分けて
「医療用医薬品」と「要指導・一般用医薬品」
が存在します。
医療用医薬品は薬効・副作用とも最も強い分類で、医師からの処方箋がなければ入手することができません。つまり専門家である医師の判断によって、初めて使用することができます。
一方、要指導・一般用医薬品は、薬局やドラッグストア等で処方箋なしで自分で選んで買うことができるものです。ちなみに、カウンター越しに対面で買えるので、カウンター越しの英語、Over the Counterを略して、OTC医薬品と呼ばれることもあります。
なお、一般用医薬品は第1類から第3類に分かれています。
興味がある方は薬局で買った薬の外箱等を見てみてください。
「要指導医薬品」、「第2類医薬品」、などと書いてあるはずです。
まとめると、管理の厳しい順(≒薬効・副作用が強い順)に
医療用医薬品
要指導医薬品
第1類医薬品
第2類医薬品
第3類医薬品
となります。
つまり医療用医薬品とは、薬効・副作用とも最も強いため、専門知識がある医師の指示に従って使用されるものです。そして、医薬品の裏側には、科学的に裏打ちされた膨大なデータが存在します。その科学的なデータは研究開発のプロセスで蓄積されます。
このブログの中ではらいおんが20年間携わっている医療用医薬品の研究開発について、言い換えると科学的データを蓄積していく過程について、話をしていきたいと思います。